検査技師のためのME講座 検査機器の点検と管理の実際・2
超音波診断装置
沼沢 てるひこ
1
,
石山 陽事
2
1虎の門病院臨床生理検査部
2虎の門病院生理学科
pp.365-370
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205446
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超音波の医学的分野での応用は生体計測,診断,治療,洗浄,消毒など多種にわたっています.最近では大部分の病院に何台かの超音波診断装置が配備されています.これらの装置は心臓などの循環器系,腹部消化器系,(産)婦人科系,脳外科系,眼科系,泌尿器科系など広い分野で使用されています.
超音波診断装置は臓器の動き,場所(位置),病変の部位とその大きさなどを視覚的にブラウン管(以下,CRT)上に表示して診断に役だてるための装置です.そして,その表示法としては,①Aモード法,②Bモード法,③Mモード法,など3種類の基本的な表示法があります.この中でもAモード法は最も基本となるものですが,実際には輝度変調画像に主眼を置いたBモード,Mモード法の利用がその大半を占めています.したがって,画質の良否が多くの場合において問題となります.
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