臨床生理検査と技術 Ⅳ 超音波検査
[2]超音波診断装置
住野 洋一
1
1(株)東芝那須工場医用機器技術研究所
pp.468-472
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204080
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はじめに
X線診断装置,X線CT,MRI,γカメラなど医用イメージング装置は数多くあるが,超音波診断装置には,
(1)無侵襲である
(2)リアルタイム性に優れている
(3)小型,軽量,安価である
などの特長があるため,その診断情報の有効性が確認されるにつれて急速に普及した.画質も年々向上し,また小型化による操作性の向上,各種計算機能の拡充などが進められ,臨床の場における底辺が拡大する一方,より高画質を求めようとする動きがあり,さらに,これまでの形態診断の枠を超えた新たな診断情報を求めようとする動きもある.ここでは超音波診断装置の現状について,特に画質との関連に重点をおいて述べる.また形態以外の情報として,血流をとらえるDoppler装置における最近の動向,さらに組織の質的変化をとらえようとする組織性状診断への最近のアプローチについて,簡単に紹介する.
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