トピックス
二次元ドプラカラーフローマッピング
山浦 泰子
1
,
吉川 純一
1
1神戸市立中央市民病院循環器内科
pp.1639-1640
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205291
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
二次元ドプラカラーフローマッピング(カラードプラ法)は,断層心エコー図上に,リアルタイムに血流信号を二次元表示するものである.探触子に向かう血流は赤で,遠ざかる血流は青で表示され,血流の乱れは,それぞれの色に緑を加えることにより表される.異常血流は,原則として乱流であることに加え,血流速度が速いため,装置の表示能力を超えて折り返し(aliasing)を繰り返して,モザイクパターンとして表示される.カラードプラ法は,臨床において,非侵襲的に異常血流の有無のみならず,その方向や広がりなどを短時間で明らかにできるので,有用である.しかし,本法にも,超音波の物理学的特性や,カラー血流映像作成機構による種々の問題点があり,これらを理解したうえで検査に当たる必要がある.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.