検査ファイル 用語
CosmとCH2O
安東 明夫
1
1大阪大学健康体育部
pp.1628-1630
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205288
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
腎は糸球体における限外濾過とこれに続く尿細管での再吸収・分泌によって最終的に尿を生成し,生体の内部環境の維持に当たっている.血清浸透圧(serumosmolality)の調節も重要なものの一つであり,正常人のそれは極端な水分摂取制限あるいは水分過剰の状態以外では,常に280〜295mOsm/kgH2Oの範囲内に保たれている.これは腎が不可避なほぼ一定量の溶質排泄を,水の負荷の多少に応じて水排泄量(尿量〉を調節することによって行っているからである.すなわち,尿の濃縮と希釈がこれであり,これらの評価がCosmとCH2Oによって行われる.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.