免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
1・血漿蛋白
①血漿蛋白検査の進めかた
大谷 英樹
1
1北里大学医学部臨床病理学教室
pp.630-633
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204547
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ヒト血漿中には多数の蛋白成分が存在するが,それらの量的ないし質的異常をきたす病態を血漿蛋白異常症(plasma protein abnormalities)と呼ぶ.それらを発見するために日常行われている臨床検査は,血清総蛋白量の測定とセルロースアセテート膜電気泳動による血清蛋白分画法であって,血清蛋白異常のスクリーニングテストとしてもっとも利用されている.また,疾患の有無あるいはその程度を知るために急性相反応蛋白の一成分であるCRP(C-reactive protein;C反応性蛋白)の測定もスクリーニング検査としてしばしば用いられる.
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