検査法の基礎理論
抗原量と活性値—凝固・線溶関連因子を対象として
飯島 憲司
1
,
中村 克己
2
1鳥取大学病院検査部
2鳥取大学臨床検査医学
pp.405-409
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204483
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サマリー
凝固・線溶に関連する因子の抗原量測定法についてはSRID法,Rocket法,RIA法,EIA法,免疫比濁法およびラテックス凝集法の特性を比較して論ずるとともに,市販の測定キットおよび特異抗体も紹介した.また,活性値測定については因子欠乏血漿を用いた凝固時間法および合成基質法などの特性について述べた.抗原量と活性埴の両測定値が解離した場合に考えられる解離の要因について,測定法上から測定誤差を生ずる原因を解析し,一方,蛋白分子上からは凝固・線溶活性をもたないいわゆる分子異常因子が考えられることを示した.
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