検査法の基礎理論
喀痰培養
朝野 和典
1
,
山口 恵三
1長崎大学病院検査部
pp.123-128
発行日 1988年2月1日
Published Date 1988/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204397
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サマリー
呼吸器における細菌感染症の診断,治療には,喀痰からの菌の分離がもっとも効率的である.しかし,分離された菌の起炎性の判定は容易ではない.したがって,喀痰培養は,起炎病原菌決定のプロセスの中で,もっとも主要な部分を占めてはいるものの,あくまでも一つの所見にすぎない.これを有意ならしめるためには起炎菌決定のための諸々の因子を一つ一つ確実に解析し,それらを総合的に判断することによってより正しい結果が得られる.
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