検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
ディジタル技術による最近の脳波計
田所 康言
1
1日本電気三栄(株)医用電子技術部
pp.991-995
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204226
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概要
脳波計の年間の生産台数や登録台数を各省庁の統計から調べると,従来の台数に比べてはるかに多い数値が計上されている.これは脳波計以外に,脳波に関連した誘発加算装置や治療器が含まれているからである.このうちの脳波誘発加算装置は,まさしくディジタル技術とアナログ技術の集大成であって,本テーマにうってつけであるが,それらの解説は別の機会に譲って,本稿ではディジタル技術を導入した脳波計にのみ話題を絞ることにしたい.
話が新しい脳波計に入る前に,それ以前の脳波計が持っていた問題点に触れることにする.なぜならば,ディジタル化も,それ以前の問題を改善しようとして採用されてきたに違いないからである.
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