臨床生理検査と技術 Ⅰ 心電図検査
[2]心電計の構造と特性
司茂 幸英
1
1杏林大学医学部附属病院中央検査部
pp.407-410
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204063
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心電図は,心臓の活動により発生した電位変動を経時的に記録したものであるが,その電位変動は1mV程度と微弱で,周波数帯域は0.1〜200Hzと低周波成分が中心である.また,その信号源インピーダンス注1)は1〜20kΩ程度なので,心電計は50Hz(60Hz)の商用交流,電極の分極電圧,心電図以外の各種生体現象などから埋もれている心電図を検出し,増幅,記録する装置である.
注1)心起電力発生源のインピーダンスで,この場合は人体内部のインピーダンスと皮膚インピーダンスを指す.
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