検査ファイル 試薬
シッフの試薬
河又 國士
1
1中央鉄道病院中央検査部
pp.258-259
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203612
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シッフの試薬(Schiff's Reagent)はフォイルゲンの試薬(Feulgen's Reagent)とも呼ばれる.それはこの試薬がアルデヒド基(-COH)と作用し,赤紫色の呈色反応を示し,このことをFeulgenが組織化学のテクニックとして導入したことによる.Feulgent et Voitはプラズマール反応として脂肪体の研究にも用いた.しかし現在の日常検査ではシッフの試薬をPAS(periodicacid Schiff)反応やフォイルゲン反応に用いている.他のほとんどの染色の染色原理があまりよくわかっていないのに対し,このPAS反応やフォイルゲン反応は理論的であることが知られている.
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