検査を築いた人びと
電気泳動装置で血清蛋白分画を発見した アルネ・ウイルヘルム・チセリウス
深瀬 泰旦
1
1順天堂大学医史学
pp.768
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203127
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溶液の中に電極を置いて,これに直流電圧をかけると,溶質が陽極または陰極の方へ移動する.この現象を電気泳動といい,その移動の速さは分子の大きさ,電荷,分子構造などによって異なる.電気泳動の易動度の違いを利用して,分離や分析を行う装置が電気泳動装置である.チセリウスは1937年にこの装置を考案し,これを用いた種々の業績によって,1948年にはノーベル化学賞を受賞した.
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