技術講座 血清
IgE測定・2
RAST
高田 英幸
1
,
岡 昌則
1
,
伊谷 梓
1
1(株)スペシャルレファレンスラボラトリーRI部
pp.1082-1086
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202921
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1966年石坂公成らによってレアギンがIgEに属することが発見されて以来1),血中のレアギンに関する研究は急速な進歩を遂げてきた.これまでレアギンの測定方法は主として皮膚を用いたスクラッチテスト,皮内反応,PK反応などが行われているが,これらの方法は手技が複雑であったり,検査によるショックを含め危険,疼痛などの問題点があった.1967年Wideら2)によりradio allergosorbent test(RAST)が開発され,特異的IgE抗体の測定が可能となった.現在RASTはスウェーデンのPharmacia社でキット化されており,我々もこのキットを使用して検査を行っている.RAST測定法の説明および検討結果を報告する.
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