おかしな検査データ
ASO価の異常値—脂質による影響とその対策
三上 通英
1
,
小池 道雄
1
,
川真田 克明
1
1大給臨床検査所
pp.818-820
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202583
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扁桃炎,急性リウマチ熱,急性糸球体腎炎など,溶レン菌感染症の診断に今や欠くことのできないスクリーニング検査の一つとなったASO価の測定は,毒素中和阻止反応によるRanz-Randall法あるいはそのマイクロタイター法,およびラテックスあるいは死菌菌体を用いる受身凝集反応と大別されるが,現在では,ラテックス法が普及したとはいえやはりRanz-Randall法が広く行われている.
毒素中和阻止反応には,周知のように避けられない問題として脂質による非特異的な溶血阻止がみられる.それはASO価の疑陽性あるいは高値となって表われる.
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