技術講座 血液
血液検査のための採血法
亀井 喜恵子
1
1日本大学板橋病院・臨床検査科
pp.148-154
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202439
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採血は生体内を循環している血液の少量を生体外にとり出し病態をうかがうための重要な操作である.したがって採血は検査目的に応じた正しい採取法(採取部位,採血時間,採血後の検体処理など)のもとに行われなければならない.
血液検査のための採血はほかの生化学や血清検査のための採血とはやや異なる.大きな特徴は全血中の成分または血漿中の成分を測定するものが多いため,血液の凝血作用を阻止するということが検体採取の場合,最も重要な点となる.今回は採血の仕方,抗凝固剤の種類と使用方法,採血部位による血液検査成績の相違などについて述べる.
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