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屈折計による尿比重測定における測定目盛りの基準化
富田 仁
1
1京大医療短大
pp.617
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202102
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5年前,アメリカのCAP(College of American Pathologists)が,全世界の検査室を対象として行っているコントロール・サーベイで,日本における屈折計による尿比重測定値が高いことが指摘された.尿の比重測定が漸次,屈折法に変わってきているときだけに,見逃すわけにいかなかった,日本臨床病理学会標準委員会は,早速,この問題解決のため,造詣の深い北里大学臨床病理学教室斎藤正行教授に依頼した.尿比重測定検討小委員会が,全国組織で作られ,約3年間にわたり,問題点解決のための基礎的検討から,1,055件の尿についての実際の測定値が得られ,測定日盛りの基準ノモグラムが作製された.日本臨床病理学会(JSCP)ノモグラムと呼ぶことになった.
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