おかしな検査データ
アルブミン(BCP法)で健常人値3g/dl?
桑 克彦
1
1虎の門病院臨床化学
pp.524-525
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201867
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色素を用いるアルブミンの定量には,主にBCG法が日常検査に広く用いられている.しかし本法ではアルブミン以外にαやβグロブリンとも反応がみられることから,アルブミンに対してより高い特異性を有するBCP法が正確度の点で優れていると言われる.日立716形自動分析器の導入に際して,従来日立400形自動分析器でのBCG法(仁科ら,1974)から特異性を考慮してBCP法(Louderbackら,1968)に切り替えた.ところがBCG法との相関で一律約20%低値が得られ,更に,これらはいくつかのグループ分けができるなど検体の種類によって低さの度合が異なってみられた(図1).
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