おかしな検査データ
ペニシリンに感性のバクテロイデス
小栗 豊子
1
1順天堂大学中央臨床検査部
pp.1002-1003
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201757
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臨床材料のうちで嫌気性菌検査が必要とされる材料は膿・分泌液,穿刺液,血液,髄液などのほか,常在菌の混入を避けて採取された材料が主な対象となる.このうちで膿は開放性病巣由来のものと閉鎖性のものとに区別され,嫌気性菌の検出率は特に後者で重要視されている.けれども検査室に提出される場合には必ずしも両者の区別が明記されているとは限らない.また開放性の病巣より採取された材料からも嫌気性菌は検出されるのでいずれの場合も嫌気性菌検査は好気性菌検査に併用されるべきであろう.
さて,私どもは検出されるのが比較的まれであると思われるバクテロイデスを分離したのでここに紹介する.
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