技術講座 生化学
尿素窒素
片山 善章
1
1阪大病院中検
pp.55-60
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200897
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿素窒素の定量法を原理的に分類すると,表1に示したごとく,直接,尿素とα-ジケトン,キサントヒドロール,p-ジメチルベンズァルデヒドとの反応を利用する方法,及び尿素に対する特異酵素であるウレアーゼ(aminodohydrolase,EC, 3.5.1.5)の加水分解作用によって,遊離したアンモニアを測定する方法に大別される.従って,前者を直接定量法といい,後者を間接定量法ということができる.
これらの方法のうち,現在,臨床検査に頻繁に利用されている方法は,直接定量法ではジアセチルモノオキシム法,間接定量法では,大部分がurease-Berthelot法(urease-indophenol法)であるが,その他の方法も利用されている.最近ではウレアーゼ電極法の普及しつつあるのが注目される.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.