特集 必修 日常検査の実技
病理
生検,手術材料の処理
佐藤 文夫
1
,
入 久巳
1
1慶応病院中検
pp.80-84
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200849
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
手術材料及び生検材料の組織標本の良し悪しは,疾病の診断,病態の正確な把握を左右する.しかしこれらの材料の場合,検体の大きさ,固定の状態,切り出し方などによる諸種の悪条件があっても,大量の検体をできるだけ早く処理し,しかも良い組織標本を作製しなければならない.このために各施設ではそれぞれの工夫がなされているが,現在当施設で行っている方法を主として述べる.組織標本の作製は特別の場合を除いて,①組織の切り出し,②固定,③脱水,④包埋,⑤薄切,⑥染色,⑦封入の順で行われる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.