病気のはなし
リンパ節の病気
糸賀 敬
1
1長崎大中検部
pp.16-19
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200363
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リンパ節は,子どもから思春期にかけて高度に発育し,その後は退縮の傾向を示しながら,高齢になるとますます退縮する組織です.
系統発生的にリンパ節の出現ならびに分布をみると,鳥類,たとえばカモ,ガチョウ,ハクチョウなどになって初めて現われます.しかしその構造は簡単で,ほ乳類になるとその数も増加し,リンパ節群が出現する部位も増してきます.一般に動物の進化に伴い全身リンパ節の構造も単純なものから複雑なものへと変化してきます.
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