技術講座 血液
血液検査と顕微鏡
小沼 哲
1
1練馬区医師会医療検査センター
pp.60-61
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200123
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血液学的検査といってもその検査範囲(検査手技)は血色素量測定,赤血球数算定,白血球数算定のように比較的簡易なものから,末梢血液像による白血病細胞鑑別,骨髄像の骨髄細胞または病的細胞の鑑別,特殊凝固因子の測定など,非常に高度な知識・技術を必要とするものまでいろいろある.
血液検査は各項目による測定術式のほかに採血操作が付随している.加うるに血液検査の成績を出す過程で主観による判定が求められる.顕微鏡を使う血球計算にしても計算板区画は不偏のものであるが,鏡下に認められるものが血球か"ごみ"かの鑑別は鏡検者の主観にゆだねられるし,分画線に血球が接しているかいないかの判定も同様である.
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