過去問deセルフチェック!
解答と解説
pp.593
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104308
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血液型検査は,誤りが許されない重要な検査であり,この検査結果で輸血が実施される.万一,血液型判定に誤りがあると輸血過誤につながる.したがって,日本輸血細胞治療学会の認定輸血検査技師の試験でも配点が大きく,血液型判定の誤りは減点も大きい.ABO血液型のオモテ,ウラ検査が不一致の場合の判定や,その原因を究明できる力が必要である.さらに,適合する輸血用血液を選択する必要もある.国家試験でも単純にABO血液型を判定する出題はほとんどない.
問題1は,オモテ検査がO型,ウラ検査がB型の不一致症例で,オモテ検査が陰性となる原因を考える.日本人に多い亜型であるBmやA2,A3などの血液型は,A抗原やB抗原量が少なく反応が弱い,あるいは陰性を示す.赤血球輸血は亜型が確定するまではO型,抗B抗体が存在しないBmと確定された場合はB型を輸血する.
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