技術講座 病理
エラスチカ・ワンギーソン染色
渡辺 明朗
1
1サクラファインテックジャパン株式会社開発企画部アプリケーショングループ
pp.736-739
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104020
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膠原線維と筋線維などを染め分けるワンギーソン(van Gieson)染色において,退色しやすい酸フクシン(分子量:585.5)に代えて,分子サイズの大きいシリウスレッド(Sirius red F3B)(C.I.No.35780)(分子量:1373)を使用する施設が増えている.シリウスレッドはピクリン酸(分子量:229)とその分子サイズが大きく異なるので,よりコントラストのよい染色標本が得られる.ピクリン酸とシリウスレッドの混合液はピクロ・シリウスレッド(Picro-Sirius red)と呼ばれるが,米国などでも広く利用されている.
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