病気のはなし
皮膚の悪性リンパ腫
濱田 利久
1
,
岩月 啓氏
1
1岡山大学医歯薬総合研究科皮膚科学分野
pp.1058-1064
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103357
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サマリー
皮膚リンパ腫は大きくT/NK細胞リンパ腫とB細胞リンパ腫からなり,疾患ごとに異なった腫瘍細胞の性質や臨床学的特徴を併せもつヘテロなグループである.また,皮膚リンパ腫ではB細胞よりもT/NK細胞が圧倒的に頻度が高いのも一つの特徴になっている.病期分類は,菌状息肉症/セザリー症候群ではT(皮膚)N(リンパ節)M(臓器浸潤)B(血液病変)分類をもとに,2007年提唱の新病期分類に従って決定するが,これ以外の皮膚リンパ腫には明確な病期分類が示されておらず今後の課題となっている.欧米やわが国での調査から皮膚リンパ腫の約50%は菌状息肉症/セザリー症候群であることがわかっており,本稿でもこれを中心に取り扱った.
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