今月の表紙
腺筋上皮腫
森谷 卓也
1
,
平川 久
2
1川崎医科大学病理学2
2東北公済病院外科
pp.113
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103052
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【症例の概要】
50歳代,女性.4年前に乳房のしこりを摘出され,良性腫瘍と診断されていたが,最近腫瘤の再発を認めた.マンモグラフィでは高濃度腫瘤で癌が疑われた.超音波検査では,境界が明瞭平滑な分葉形の腫瘤像で,内部エコーは極低エコーの部分が主であるが等~高~無エコーの部が混在し,後方エコーは不変もしくは減弱していた.前方境界線も断裂しており,悪性を否定しえない像であった(図1).穿刺吸引細胞診の後に,摘出生検が施行され,最終的に再発性の腺筋上皮腫(adenomyoepithelioma)と診断された.
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