技術講座 生理
―ステップアップのための画像診断入門・5―頸動脈MRI,MRA
坂本 雅彦
1
1奈良県立医科大学 放射線医学教室
pp.505-511
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102828
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新しい知見
頸動脈MRI,MR angiography(MRA)では動脈狭窄の有無や狭窄率,さらにはプラーク性状からその後の脳梗塞などの発生の危険を予測し,治療の必要性を評価されていた.最近ではさらに治療に伴う合併症の危険を予測し,外科的治療(頸動脈内膜はく離術)や血管内治療(頸動脈ステント留置術)の適否の決定,スタチン投与などの内科的治療によるプラークの体積の変化,安定化などの評価が行われるようになり,頸動脈MRI・MRA検査の重要性が高まってきている.
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