技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・9―超音波検査の原理・検査法・検査時の注意点とピットフォール
西田 睦
1
1北海道大学病院検査・輸血部(超音波室)
pp.495-503
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102455
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
新しい知見
ハーモニックイメージングとは高調波を受信し画像化する手法である.2種類のハーモニック法がある.一つはティシューハーモニックイメージング(tissue harmonic imaging,THI)という生体内から反射してくるときに発生する高調波を受信し映像化する方法.一般に最も強度のある2次高調波が用いられる.方位分解能が高く,サイドローブなどのアーチファクトを低減させるという長所がある.もう一つはコントラストハーモニックイメージング(contrast harmonic imaging,CHI)で,超音波造影剤の気泡が超音波を送信した際に共振することによって発生する高調波を受信し映像化する方法である.この方法は,造影超音波検査の際に用いられる(図1).
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.