コーヒーブレイク
検査技師生活22年を振り返って(その1)
中村 佐和子
1
1長野市民病院診療技術部臨床検査科
pp.449
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102080
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この度,コーヒーブレイクに執筆のご指名をいただきました中村佐和子と申します.多数の方々が目を通される本誌に私ごときが原稿なんて,とても恐れ多いのですがチャレンジ精神のみでお引き受けしてしまいました.思えば高等学校卒業後,臨床検査技師を目指して3年間勉学に励み(?)臨床検査の道に入って早22年が経ちました.表題のごとく振り返ってみても大したことは何もできず,いつも周りの皆様に助けていただいたことばかり思い出されますが,簡単に職歴を書いてみます.
1985年4月1日,大阪府吹田市にある国立循環器病センターに就職し,検査技師生活をスタートしました.検体検査を行う臨床検査部に配属され,2人の同期技師と約35名の先輩技師とともに約5年間勤務しました.業務は免疫血清・輸血検査を主として,日直の緊急検査や5年目には細胞診の勉強もさせてもらいました.当時は臨床検査も花形職種で,新試薬・自動分析機が次々と開発され,導入を検討する機会も多数あったように思います.周囲の人も私も夜遅くまで(時には午前様も)実験や勉強をさせていただいたことを思い出します.院内発表会や海外文献の抄読会,院外の学会発表や投稿も経験できました.大変でしたが今思えば当時の職場の皆様や環境に改めて感謝しています.ただ,体調を崩して長期の休暇を取らざるを得なくなったときはとても辛かったです.周囲への迷惑や復帰のことなど学生時代にはなかった心配ごとでした.この件も職場の方をはじめ,検査技師学校時代の教官であった恩師に助けていただき,乗り越えることができました.
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