病気のはなし
脳梗塞
鈴木 理恵子
1
,
峰松 一夫
1
1国立循環器病センター内科脳血管部門
pp.222-227
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102013
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サマリー
脳梗塞とは脳動脈が閉塞することにより,その動脈から血液を供給されている脳組織が虚血状態に陥り,不可逆的な壊死状態となることをいう.脳組織の障害部位によってさまざまな神経症状がみられる.脳梗塞自体が生命に影響することは少ないが,半身麻痺などの後遺症を残すことが多い.遺伝子組み換え組織型プラスミノーゲン・アクチベータ(recombinant tissue-type plasminogen activator,rt-PA)の認可などにより治療法は急速に進歩しており,現在最も注目を浴びている疾患の一つである.病歴などから脳梗塞が疑われたら,なるべく早期に診断を確定し,脳梗塞の病型を明らかにし,治療を開始することが重要である.
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