今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防
脳神経系疾患の予防方法
TIAの再発と脳梗塞の予防
横田 千晶
1
,
峰松 一夫
2
1国立循環器病センター研究所病因部脳血管障害研究室
2国立循環器病センター研究所内科脳血管部門
pp.2016-2018
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906606
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●TIAの再発率は発症後1年以内が高い.したがって再発予防のための治療は,発症後早期より開始すべきである.
●アスピリンを中心とした抗血小板薬療法は,TIAや脳梗塞の再発に対して有効である.
●チクロピジンは,アスピリンに比してTIAや脳梗塞の再発率を有意に低下させるが,投与開始後早期は,重篤な副作用(無顆粒球症,肝障害,血栓性血小板減少性紫斑病)を生じることがあるため,注意する必要がある.
●明らかな塞栓源心疾患を合併するTIAに対しては,原則として経口抗凝血薬療法(ワーファリン®内服)を実施すべきである.
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