トピックス
臨床検査分野におけるIHE(医療連携のための情報総合化プロジェクト)
山田 修
1
1岡崎市民病院情報管理室
pp.807-810
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101807
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■IHEの経緯1)
IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)は,1999年にアメリカで北米放射線学会(Radiological Society of North America,RSNA)と保健医療情報・管理システム協会(Healthcare Information and Management System Society,HIMSS)のもと発足した.わが国では,2001年にIHE-Japan(IHE-J)が発足し,北米(IHE-NA),ヨーロッパ(IHE-E)と並びアジア・オセアニア(IHE-AO)の一部として活動を行っている(図1).
臨床検査部門については2002年10月に日本保健医療福祉情報システム工業会(Japanese Association of Healthcare Information Systems Industry,JAHIS)内に「IHE-J(臨床検査)検討ワーキンググループ(WG)」が発足した.遅れること約3か月,2003年1月にIHE-Eにおいて臨床検査分野のWGが組織され,同年5月には第1回の国際会議がイタリアのPerugiaにて開催された.以来,IHE臨床検査部門におけるCo-chairをわが国とフランスから1名ずつ選出している.
このように臨床検査分野はわが国とヨーロッパが中心に活動を行っており,中身の多くはわが国発となっている.とりわけ分析装置については世界シェアの多くをmade in Japanが占めていることもあり,わが国の活動が注目され期待もされているところである.
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