臨床検査フロンティア 検査技術を生かせる新しい職種
臓器/移植コーディネーター
稲葉 伸之
1
1富士重工業健康保険組合総合太田病院ME科
pp.1232-1233
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101605
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はじめに
1997年10月16日に「臓器移植法」が施行され,日本でも脳死下の臓器提供による移植が可能になった.アメリカでは既に年間4,500例以上の臓器提供が行われており,他の先進国でも移植医療は一般の医療として定着している.日本では1968年の「和田心臓移植」以来,脳死あるいは移植医療に対する不信感が根強くあったが,臓器移植法施行後約6年間で24例の臓器提供があり,90名を超える臓器不全患者が移植を受けられた.また,2002年10月の内閣府の「臓器移植に関する世論調査」では,55.9%の人が臓器移植に関心を持ち,9.0%の人が「臓器提供意思表示カード」を持っていると回答している.
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