病気のはなし
悪性リンパ腫
北村 聖
1
1東京大学医学教育国際協力研究センター
pp.680-685
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101478
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新しい知見
病因としてウイルスの関与がより具体的に明らかになってきている.EBウイルス(エプスタイン-バールウイルス,Epstein-Barr virus)や,ヒトヘルペス8型ウイルス,C型肝炎ウイルスがリンパ腫との関連で議論されている.また,免疫抑制剤による免疫不全状態なども病因として注目されている.
診断・検査の分野においては,新WHO分類で診断するには病理像,表面マーカー,遺伝子・染色体さらに臨床像が総合的に判断される.治療は従来の多剤併用化学療法に加え,抗CD 20抗体(リツキシマブ)が導入され,有効である症例が明らかにされてきている.
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