技術講座 生理
末梢静脈の超音波検査
中村 道明
1
,
百田 美保
1
,
金子 織江
2
1横浜市立市民病院検査部
2横浜南共済病院臨床検査科
pp.487-493
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101429
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新しい知見
末梢(四肢)静脈疾患を対象とした超音波検査は,血管外科領域では広く臨床応用されている.その背景には簡便性,非侵襲性だけでなく最近の超音波診断装置の目覚しい画質向上が挙げられる.深部静脈血栓症(deep vein thrombosis;DVT)の画像診断では,超音波検査が第一選択のスクリーニング検査になっている.DVTは肺動脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群など)のみならず,心房中隔の卵円孔開存による奇異性脳梗塞の原因としても注目されている.静脈弁不全では一次性静脈瘤の診断や治療法(結紮術併用硬化療法,選択的ストリッピング術)の選択に不可欠である.
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