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パラフィン標本からのDNA抽出法
五十嵐 久喜
1
,
椙村 春彦
1
1浜松医科大学病理学第一講座
pp.463-465
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101422
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はじめに
1985年にGoelzら1) によってホルマリン固定パラフィン包埋組織からのDNA抽出法が報告されて以来,分子病理学は急速な進展をみせている.通常,病理組織からのDNA抽出は新鮮材料を用いて行われるが,生材料が採取できない状況下,あるいは過去の症例について解析する場合はホルマリン固定パラフィン切片よりDNAを抽出し行うこととなる.近年では,脱パラフィン処理や蛋白質分解処理が不要で短時間でのDNA抽出を可能にした試薬(DNA Isolator PS-Rapid Reagent:和光純薬社,TaKaRa DEXPAT:TaKaRa社)も市販されているが,本稿では従来より行われているパラフィン切片からのDNA抽出法および問題点とその対策について述べてみたい.
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