けんさ質問箱Q&A
姿勢を変えると出現するエコーフリースペース
岩崎 信広
1
1神戸市立中央市民病院臨床検査技術部
pp.74-75
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101313
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Q 姿勢を変えると出現するエコーフリースペース
腹部エコー検査中にモリソン窩(Mollison pouch),ダグラス窩(Douglas pouch)にエコーフリースペースを認めず仰臥して,肝臓と横隔膜との間にエコーフリースペースを描出する場合があります.フリーエアは(-)です.これはどのように理解すればよいでしょうか,教えてください.(下館市 S. K. 生)
A エコーフリーについて
音響的に均一な組織で構成されている部位には音響インピーダンスの差がなく,エコーの反射や散乱が生じない.このため,こうした部位はエコーフリー(無エコー)として捉えられる.例えば胆嚢内腔(図1)や嚢胞,脈管内腔などがエコーフリーとなる.すなわち,液状成分などでエコーフリーを示す場合が多い.
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