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リベロマイシン A―骨粗鬆症・癌の骨転移を止める新たな治療薬の開発
川谷 誠
1
,
長田 裕之
1
1独立行政法人理化学研究所中央研究所長田抗生物質研究室
pp.309-311
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101192
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はじめに
土壌に生息する微生物の一種である放線菌が作り出すリベロマイシンA(図1)という化合物に,骨粗鬆症や癌の骨転移を止める効果があることが明らかになった.この効果は,それら疾患に深くかかわっているとされる破骨細胞に対して,リベロマイシンAが選択的に細胞死(アポトーシス)を導くためであった.本稿では,リベロマイシンA発見の経緯から,破骨細胞に対する作用メカニズムに関して解説する.
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