Laboratory Practice 診療支援
急性冠症候群における来院時リスク評価
北川 文彦
1
,
石井 潤一
2
,
松浦 久乃
1
,
大島 久二
1
1藤田保健衛生大学病院臨床検査部
2藤田保健衛生大学大学院保健学研究科クリティカルケア学
pp.1416-1418
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101144
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はじめに
急性心筋梗塞(acute myocardial infarction,AMI),不安定狭心症および虚血性心臓突然死は,急性冠症候群(acute coronary syndrome,ACS)に包括される.ACS診療において最も注意すべき事は,突然死やAMI発症のリスクが高い“高リスクACS”つまり心筋トロポニン(troponin,Tn)が上昇しているACSを見逃さないことである.本稿では,ACSの来院時リスク評価における心筋マーカー測定の有用性をTnと心筋型脂肪酸結合蛋白質(Heart-type Fatty acid-binding protein,H-FABP)を中心に述べる.
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