簡易臨床検査のやり方と評価
ディスクによる感受性検査
小酒井 望
1
1順大臨床病理
pp.1452
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201003
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結核菌以外の病原細菌の各種化学療法剤感受性検査には,臨床検査室ではもつぱら市販の感受性ディスクを使用している。国産の感受性ディスクには3濃度ディスク(栄研)と1濃度ディスク(昭和)の2種類があり,わが国の検査室ではこのうちのいずれかが用られている。
感受性検査を希釈法で行なうと,1種類の菌について幾種類もの化学療法剤感受性をしらべることは,大変な手数であり,日常検査としては到底実施できない。ディスク法の出現によつて,はじめて感受性検査を日常検査として行なえるようになつたといえる。なお市販のディスクには,常用化学療法剤はすべてあるから,市販され始めたばかりの化学療法剤あるいは臨床試験中のものは別として,日常診療に必要な感受性検査は,すべて市販のディスクで事足りる。
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