技術講座 病理
病理検査における縦列型反復配列(short tandem repeat)解析を用いた個人識別解析法
丸川 活司
1
,
吉田 繁
1
,
伊藤 智雄
1
1北海道大学病院病理部
pp.831-835
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100993
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新しい知見
以前より犯罪捜査における個人識別鑑定,親子鑑定で行われるDNA鑑定法として縦列型反復配列(short tandem repeat,STR)解析が用いられている.最近では法医学領域以外でも,loss of heterozygosity(LOH)の検出や,骨髄移植・ミニ移植における移植骨髄片の生着判定などにも使用が拡がってきている.今回,病理分野への応用として,病理組織標本,細胞診標本作製過程中に発生する検体取り違え,標本中コンタミネーション時の解析法として,ここに紹介したい.
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