技術講座 血液
採血技術
大西 宏明
1
1杏林大学医学部臨床検査医学
pp.729-734
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100965
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新しい知見
採血用具についての公的規制:近年,採血による合併症,特に感染症の防止を目的として,採血用具に対する厚生労働省などによる公的な規制が強まっている.2004年の採血管の内部滅菌の義務化に続いて,2005年1月にはホルダーの単回使用(使い捨て)が事実上義務化されている.また,同年3月には採血管がJIS規格化され,今のところ強制力はないものの,採血管の色の欧米規格との統一が打ち出された.さらに最近では,自己血糖測定用の穿刺器具を介したB型肝炎の発症例の報告を受けて,2006年3月に針の周辺部分がディスポーザブルでないタイプの血糖測定用穿刺器具については,複数の患者間で共用しないことを徹底するよう通知がなされた.採血業務に携わるものは,これらの新たな通知についての情報を迅速に収集し,これを遵守するよう努めるべきである.
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