増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第1章 病理 細胞像からここまでわかる
1.子宮頸部
6)子宮頸部扁平上皮癌の細胞診
都竹 正文
1
,
手島 英雄
2
1癌研究会附属病院細胞診断部
2癌研究会附属病院婦人科
pp.892-894
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100741
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微小浸潤平上皮癌
子宮頸部の微小浸潤扁平上皮癌(microinvasive squamous cell carcinoma)は微小浸潤を示す扁平上皮癌である(図1;矢印).
子宮頸癌取扱い規約(1997年,改訂第2版)では,微小浸潤とは癌細胞の間質内浸潤を組織学的に確認することができ,かつ浸潤の深さが表層基底膜より計測して5mmを超えず,またその縦軸方向の拡がりが7mmを超えないものとされている.本病変は臨床進行期ではIa期に分類される.なお,さらに浸潤の深さが3mmを超えないものをIa1期,それ以外のものをIa2期と定めている.
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