オピニオン 病理部門の臨床検査技師の今後を考える 第1回
病理医と病理技術者
台丸 裕
1
1JA広島総合病院病理研究検査科
pp.10
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100543
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私は,日本三景・安芸の宮島の対岸にあります中規模病院で病理医をやっております.病理医は私一人で,臨床検査技師は4名で全員細胞検査士の資格を持っております.
日常業務は,手術標本の切り出し・生検材料の処理・細胞診の3部門に分けて1か月ごとのローテーションにしております.臨床検査技師は,すべての作業工程を覚え,仕事量や技能も平均化します.当院には,電子顕微鏡もなくまた分子病理学的手法などの特殊検査に投資する機運もありませんが,貴重症例には外注で対応しております.術中の迅速検査・診断に関しましては,手術室と検査室をエアーシューターで?いで対応しております.術中迅速診断は,時間と診断精度を競う緊張した瞬間で,まさに,“guiding the surgeon's hand”ということです.急な要請にも対応しており,病院病理の醍醐味とも言えます.
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