Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた
乳腺―良性疾患
負門 克典
1
,
角田 博子
1
1聖路加国際病院放射線科
pp.344-348
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100521
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はじめに
乳腺領域において,超音波検査は病変の描出と良性悪性の鑑別といったルーティン検査から,生検のガイドあるいは術前検査の範囲診断にも重要な検査法である.超音波検査によって乳腺良性疾患を診断するうえで重要な点は,良性病変としてこれ以上の検査が不要であるものと,良性病変の可能性が高いが生検などの精査がさらに必要なものとの二つを鑑別することである.良性と断言できるものはそれ以降の検査を不要にできるし,良性といい切れない鑑別困難な病変についてはさらなる精査を躊躇なく進めるべきである.
ここでは遭遇する頻度の高い代表的な乳腺良性疾患の超音波画像所見について述べる.
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