入門講座 生理
心電計の扱い方(2)
蔵本 築
1
1東大病院中央診療部心電図室
pp.144
発行日 1967年2月15日
Published Date 1967/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917111
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心電図のとりかた
心電図検査室は明るく,清潔で,室温も22〜25℃に保たれ,ゆったりとして患者の気分を和らげるように室内の配置を考えることが望ましい。心電図をとるベッドもスプリングマットレスの大きめのものが患者の緊張を除き,また患者の体を平等に支えるので筋電図障害なども少ない。ベッドには絶縁シートを敷きその端子およびベッドの足からもアースをとっておく。アースは検査室内のアース端子からとるが,それのない場合は水道の蛇口からとる。
心電図のとり方を順をおって説明すると,1)心電計のアース端子からアースをとり,電源コードをつないで心電計の電源スイッチを入れる。真空管式心電計では心電計の安定するまで3〜5分かかる。全トランジスター式心電計はすぐに安定する。
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