研究
血清コリンエステラーゼ測定法の超微量化
工藤 智子
1
,
白岩 昭子
1
1東京女子医科大学附属病院臨床中央検査科
pp.73-75
発行日 1967年1月15日
Published Date 1967/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917092
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血清コリンエステラーゼの診断的意義は,肝疾患,ネフローゼ症候群等において,重要であることは,すでに,Vorhaus & Kark(1953)および高橋(1956)らによって論じられている。1)〜4)
血清コリンエステラーゼ測定法には,種々の方法が考案されているが,臨床検査室において,適当な精密度をもち,しかも比較的簡単に実施できる方法として,高橋—柴田法5)がある。本法は,
アセチルコリン(省略)コリン+酢酸
の反応の進行における,基質緩衝液のpH降下を,フェノールレッドを指示薬として知る方法である。著者らは,この方法をさらに超微量化することを試み,原法の試料量の1/10である血清0.01mlを用いて原法に劣らない精密度をもって測定する方法をえたので,ここに報告する。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.