研究
病院における新しい滅菌方法としての酸化エチレンガス滅菌方法
金子 康男
1
,
斉藤 貞夫
2
1東芝中央病院内科
2東芝中央病院臨床検査
pp.1014-1017
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916851
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緒論
病院における医療用器具,検査室用器具などの消毒滅菌は,煮沸,蒸気,乾熱,高圧,フォルマリンガスその他が行なわれているが,それぞれ一長一短がある。
近時欧米ではガス滅菌の研究が進み,とくに酸化エチレン(Ethylene Oxide以下E.0.と略す)ガスによる滅菌は,低圧,低湿でしかも迅速,安価に滅菌ができるため,熱を用いない滅菌方法として注目され,熱,湿度に不安定な材料の滅菌に工業用のみならず医療用にも使われているが1),わが国ではいまだ注射セットなどに一部使用されているにすぎない。
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