特集 簡易臨床検査法
血液
屈折計による血清タンパク濃度の測定
降矢 熒
1
1東京女子医大生化学教室
pp.892-896
発行日 1967年12月5日
Published Date 1967/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916270
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意義
血清タンパクの定量法には重量法,キールダール法,比色法,屈折計法,比濁法,沈澱容積法などがある。このうち屈折計法は,屈折計を用いて血清の屈折率を測定してタンパク濃度を求める方法であり,ごく少量の試料で簡易な手技により迅速に信頼しうる結果が得られるという特長をもつために,臨床検査室において日常検査として広く用いられている。この方法ば最初Strubell1)により報告され,以後Reiss,Robertson,により系統的に研究され,最近吉川,松村,中村らにより臨床検査への適用が記述され,また松村ら,櫛下町らによる本法の検討も行なわれている。
屈折計としては国産のものでアタゴ血清蛋白屈折計,アタゴ卓上蛋白計,日立血清蛋白計,DZ型血清蛋白計,エルマ臨床屈折計などがある。
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