研究
ヒドロクサム酸・鉄塩法による血清コリンエステラーゼの測定の検討
木村 礼二郎
1
,
古賀 武彦
1
,
安部 嘉子
1
,
永井 諄爾
2
1福岡第一薬科大学
2九州大学医学部附属病院中央検査部
pp.684-686
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915975
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はじめに
肝機能検査の一つとして血清コリンエステラーゼの測定が行なわれている。この酵素はいわゆるspeudocholinesteraseであり,肝における蛋白質合成障害の指標になるといわれ,肝硬変およびその他の慢性肝疾患の場合にはほとんど常に低活性を示し,診断的意義の大きいことが認められている1)。
HuntとLehmann2)によれば血清アルブミンとこの酵素は診断的意義において補足的価値をもち,しかもアルブミンが日々変動を示すほど敏感な指標ではないのに反し,血清コリンエステラーゼは個人差も大きく,より大きな感度でもって条件の変動を反映するという。
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