グラフ
ガンととりくむ検査室—川崎病院・癌研究所・臨床病理部
中川 定明
1
1臨床病理部
pp.187-192
発行日 1965年3月15日
Published Date 1965/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915727
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川崎病院・癌研究所の臨床病理部は,実質は中央検査室に近いが中検とはいわない。それには2つの理由がある。独立した診療部門の一環としての使命感とプライドによって,より良いサービスを患者に提供していこうというのが1つ。癌を中心とした臨床病理学的な研究を行なっていこうということをいま一つの目標にしているからである。理想と現実の間にはまだまだ距離があるが,歩一歩努力を続けている。廊下などを除いた実質面積は234mm2で病院総面積の約3.4%にあたり,目下かなり手狭になってきた。病理組織室及び細胞診検査室(技術員と助手3名),血液一般検査室(同6名),化学検査室(同5名),細菌・血清検査室(同4名),生理検査室(同2名)から成り,医師は部長1名,兼任の室長4名,パートタイマー2名の人員構成である。1963年度の総検査件数は約20万件であった。夜間当直は置くにいたっていない。その代り緊急検査セット箱を定位置に備えて,当直医に検査を委ねている。
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